ましねおじさんのいろいろ

マシーネンクリーガーを応援しているおじさんの日常。

 

花村萬月:皆月 

昨日の夕方は、「空が紫に染まりきれいだった、」
とOL1年生に教えてもらった。


一日会社のビルの中、「効率的な」世界で過ごすと、
夕焼けや風の匂いと無縁になる。


徐々に「感覚的なるもの」「体内の感受性」が鈍くなり、
やがて機能不全になっていく気がする。。。




皆月皆月
花村 萬月

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 「諏訪徳雄は、コンピュータおたくの四十男。
  ある日突然、妻の沙夜子がコツコツ貯めた一千万円の
  貯金とともに蒸発してしまった。
  人生に躓き挫折した夫、妻も仕事も金も希望も、
  すべて失った中年男を救うのは、
  ヤクザ者の義弟とソープ嬢!?
  胸を打ち、魂を震わせる「再生」の物語。
  吉川英治文学新人賞受賞作品。」

    (「BOOK」データベースより)



主人公は「オッサン」である。
中央線で都心の会社に通う普通のサラリーマン。
妻は倹約家。子供はいない。共通の趣味は無い。
唯一「贅沢」を許されているのが趣味のパソコン。
オッサンは時々アキバに行くのを楽しみにしている。


突然妻に蒸発されたオッサンは、
ヤクザ者の義理の弟アキラを頼りに、
今までとは無縁の世界へ入り込んでいく。

新宿のソープランド。
歌舞伎町二丁目の夜の公園。

ソープ嬢由美とアキラを乗せた
オッサンの車が行き着く先。
そこにはオッサンの新しい人生が。




暴力やセックスもあるエンターテイメント作品である。
どちらかというと荒っぽい筆致。
自分も「ワル」」になった気で一気に読める。



ただし物語の底流は奥深く苦い。







    『 みんな、月でした。
      がまんの限界です。
         さようなら
            沙代子 』




毎朝会社に通う紳士の皆さん、大丈夫ですか?

もし、今日あなたが帰宅した時、
真っ暗な食卓のテーブルの上に
こんなメモが置かれていたら。。。





人の「生き方」にはさまざまな道があることを学んだ。
その「生き方」を「オッサン」になってから
変えることも可能であるということを学んだ。


しかし、どんな「生き方」であっても
人が求めるものはたぶん皆同じ。
「愛」なのであろう。

本音で語り合わなければ「愛」は生まれない。
表面上「うまくいっている」ように取り繕うことは出来る。
しかし、その見せかけの平和はきっといつか破綻する。


「あのころわたしのまわりにいた人間は、
 みんなお月様だった。
 自分では光ることができず、他人の光を反射するのがやっと」

「あなたは嘘さえつかずに、ひたすら誠実な月だった。
 いつもおなじ面だけをわたしに向け続けた。」




最後に沙代子がオッサンに語る。





紫色の夕焼け。
きっときれいだったんだろうな。
何を感じたのだろう。
私なら何を感じるのだろう。。。



そろそろ「オッサン」かな?と思う既婚者にはお勧めです。



 (^^)v



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tag: 皆月  花村萬月  セックス  ソープ嬢 

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