ましねおじさんのいろいろ

マシーネンクリーガーを応援しているおじさんの日常。

 

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東野圭吾:『白夜行』 

白夜行



ましーねんおじさんの最近の読書からお勧め等をご紹介するコーナー。
ブログ移設後第1回目。

東野圭吾著 『白夜行』 集英社文庫


大阪万博の頃。高度成長の影がちらついている大阪の下町。
質屋の主人が殺される。容疑者が次々と浮かび容易に解決出来るかと
思われた殺人事件は迷宮入りとなる。

被害者の息子と容疑者の娘の成長。
そして彼らの周囲で起きる不可解な事件の数々。

19年後。バブル崩壊を経て、成長を遂げた彼ら。
心斎橋の開店セールの日。執念の捜査は実るのか。
そして、19年前のあの日の真実とは。


著者は「容疑者Xの献身」でついに直木賞を受賞した売れっ子作家。
今週2月17日に受賞式があるそうだ。
何度も候補に上がりながら毎度無念の末の受賞。
本当におめでとうございます。


TBSでドラマが放映中である。
但し、本を読みたい方はドラマは後からの方が良いかも。
(私もまだドラマは見ていません。ちなみにHPも後の方が良いかも)
逆にドラマは見てしまった人は、東野圭吾の描写力を
確かめる意味では、読み応えがあるかも。
主人公の成長が私の成長と重なる。著者の誕生年を見て理解した。
著者の成長をなぞっている。各時代の雰囲気が良く描かれている。


あまり、メッセージ性については深く考えない方が良いと思う。
純粋にミステリーとして楽しめば、十分楽しい作品である。


ただ、こうしている間にも、
『たくさんの子供達から太陽が奪われているかも』
と思うと、心が痛む。。。。

  (ノ_<、) シクシク
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category: 最近の読書

thread: 読書感想文 - janre: 小説・文学

滝本竜彦:NHKにようこそ! 

最近の読書からランダムに小説ご紹介の移設後第2回目。

滝本竜彦著 『NHKにようこそ!』 角川文庫
NHKにようこそ!


大学中退・無職・一人暮らしのひきこもりの主人公に起こった、
ささやかな出会い。日々揺れ動くひきこもり心情と戦いながら
出会いを発展させようと悪戦苦闘。さてその行方は。。。

「痛い。」
著者はどうも現役ヒッキーらしい。
初めてヒッキーの揺れ動く心情・何故ヒッキーなのか少しわかった。

ヒッキーから見ると事は単純では無いのだと思うが、、、

要は、
「女性コンプレックスと対人恐怖の合併症じゃないですか?」
 ヘ(゚゚)ノ

コミュニケーション能力というのは人によって高低があるのだと思う。
多分、一部先天的なものの上に精神発達過程に於ける経験によって
この能力は高まっていくのだと思う。
私自身の感覚でも、学生時代の自分と現在の自分では、
「経験」と「研修」によって
格段にコミュニケーション能力は高まっていると思われる。
 (>ほんとか?) (^_^;

若者にヒッキーが大量発生しているという社会現象は、
単純に考えれば発達過程に於ける「経験の場」の不足とも言える。
重要な「経験の場」であるはずの、
若者の『青春時代』にいったい何が起こっているのだろうか?


大学進学率の男女比がついに逆転したそうである。
世の女性達は、どんどん元気になっている。
(私の娘ども(高校&中学)を見ていてもそんな気がする。)
比較して、男性陣はどうしたのだ??

『WFで萌えフィギア買ってる場合じゃないでしょっ!』

日経新聞連載コラム『大学激動』でも
「保健室」を用意した大学の話が載っていた。
キーワードは「幼稚化。」
少子化による競争緩和による覇気不足が根本にあるらしい。

どうも発達過程に於ける「戦う場」が不足しているのではないか?
昔、男の子が日が沈むまで、広場で遊びを通して「戦っていた」のは、
実は男の本性としての「戦闘能力」を高めていたのではないだろうか?

ゲームの中の「仮想戦闘」では実社会での「戦闘能力」は高まらない。
ネットの中の「口語文章」では実社会での「会話能力」は高まらない。
現実社会での基礎「戦闘能力」&基礎「会話能力」を獲得していた
「大人」がゲーム・ネットを楽しんでいたのが、
実は最近逆転していないか?

バーチャルからリアルへ。
フィギアからヒロバへ。


WFでフィギアに群がる男性諸氏を見ながら、
 つらつらとそんな事を考えていた。。。     ( ゚O゚) 。oO゚?

頼むよ若者!
日本の未来はやっぱり若者が作るんだよ!

ところで、
『NHKにようこそ!』のコミック版は4巻が発売されて好評らしい。
なんと、脱衣フィギア付き!?

。。。 orz

category: 最近の読書

thread: オススメの本 - janre: 本・雑誌

重松清著:『ビタミンF』 

電車の中でのましねおじさん。

昨日夜更かししたので、朝から目が痛い。
だるい体のまま満員電車に詰め込まれる。
満員電車は自分で立っていなくても良い所が便利!
少しでも目を休めようと目を閉じる。
「ん?」
「く、くさいっ!」
目を開けると目の前に、ふけの浮いた半はげ頭が。。。
見たくないものは見なくて良いのだが、
息は吸わせて下さいよ~。。。(@_@;

下りの電車に乗り換える。ああ、やっと座れた。一息。
「今日はどんな天気だっけな~?」と向かいの窓の外を眺める。
と、向かいで朝から化粧をしているけばいお姉さんが、ギロっ!
「え?わ、私ですか?
 いえ、別にあなたの化粧に興味はないんですが。。。」(・_・;
仕方なく、眠い目をこすりながら、新聞に目を落とすことにする。

昼間の移動。何となく座れた。
ちょっと頭の整理でもしておこう。
目を閉じて、客先の会議のシミュレーション。。。
と、ひざ小僧を小突かれる。
「?」
デパートの紙袋満載のおばさんが、
「おれおれ、そこどけ~!」と無言で言っている。
「はいはい。分かりましたよ。
 中年おじさんは元気がある事になってるんですよね」
次の駅で降りるふりをして、違う車両に乗り換える。
「あれ?
 さっきどこまでシミュレーションしたんだっけ???」


重松 清著 『ビタミンF』 新潮文庫
ビタミンF

『38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に
 抵抗感がなくなった。(中略) 一時の輝きを失い、
 人生の”中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。』
       (文庫本カバー紹介文より)

2001年の直木賞を受賞した、中年おじさんの悲哀と
ほんのり見えかけるかすかな「明かり」を題材にした短編集。

精一杯よい子に振る舞う女子中学生とその真実に触れた父親の葛藤を
描いた『セっちゃん』。
私には自身の立場と重なる部分が多く身につまされた。

「後記」にて著者が述べている。
『現在、ビタミンは十五種類ほど知られている。 (中略)
 ビタミンFは、ない。 (中略)
 ないから、つくった。 (中略)
 ひとの心にビタミンのようにはたらく小説があったっていい。』

ビタミンFは効きました。心に一時の安らぎが訪れました。
ただ、ビタミン剤というのは、えてして持続しないもの。
効いたかな?効いてるのかな?という程度の微妙なもの。
出来れば、
ビタミン剤に頼らない「強い」『体』になりたいものだが。。。

さて、明日も電車に乗って会社行きますか。。。

 (‥、)ヾ(^-^ )

category: 最近の読書

thread: 本の紹介 - janre: 小説・文学

天童荒太著:『あふれた愛』 

『愛とは無償の奉仕の連続である。』私の愛読書にはこうある。
愛するが故に、期待、見返りをいつの間にか求めてしまう人間の弱さ。
その弱さに付け込むように、微妙なすれ違いが重なる。
このすれ違いを放っておくと、やがて軋轢や断裂に連らなる。
私の周囲にもそんな「危険」があふれているような気がする。

天童荒太著:『あふれた愛』集英社文庫
あふれた愛

『(前略)純粋であるがゆえにさまざまな苦しみを抱え、
 居場所を見失って、うまく生きていくことができない-
 そんな人々の魂に訪れる淡い希望を、やさしくつつみこむように描く
 四つの物語。天童荒太の本質がつまった珠玉の作品集』
  (文庫本カバー紹介文より)

四つの短編どれもが秀作であるが、
中でも私は「やすらぎの香り」が好きである。
精神疾患を抱えた男女が互いに支え合い、
『もし1年間二人で暮らすことが出来たら結婚しよう』と決意する。
二人は日めくりカレンダーをあと何日と数えながら懸命に生きる。
あとほんの少しというところで訪れる危機。二人の行く末は。


私は天童荒太を尊敬する。
この人の著作には、本当に苦しんでいる人々が登場する。
そして、著者が、主人公と伴に一緒に苦しみながら、
物語を紡ぎ出していることが読者に伝わる。
その真摯な著作姿勢にまず心打たれる。

そして、主人公達がどれも魅力的である。
どちらかというと社会的な「弱者」たち。
そして、読み進むにつれて、
自分も「弱者」であることに気が付かせてくれる。

さらに、天童荒太は心が優しい。
「弱者」を決して見捨てはしない。
蛍光灯ほどは明るくは無い。例えれば豆電球なのであろうか。
そんな、ほんのかすかな希望を主人公=読者に与えてくれる。
弱者への救いの手である。

『不器用でもいいよ。一生懸命やってみようよ。きっと何か見えるはず。。。』


最近「恵まれていないな」と思いがちな方にお勧めの一冊である。

category: 最近の読書

thread: 感想文 - janre: 小説・文学

重松清:『トワイライト』 

2005年度ももうじき終わりを迎える。新年度:2006年度の始まりである。

『2001年宇宙の旅』の年はとうに去り、続編の『2010年』が着実に近づいている。

その昔、小学生の頃には、きっと21世紀にはエアカーが走っている、
ちょうど、スターウォーズ3のような世界を想像していた。
あれから30年。
随分遠くに来たものだが、少年の夢はどうなったのであろうか。。。



重松 清著: 『トワイライト』 文春文庫

     
 (すみません。表紙写真撮る前に貸してしまいました。)

『小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、
 26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、
 未来が未来として輝いていたあの時代―
 ―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、
 厳しい現実が立ちはだかる。
 人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは。』

  (「BOOK」データベースより)

1970年代。
未来は輝いて見えた。アポロ11号は月の石を持ち帰った。
大阪万博では、夢のような建物が未来の希望をかき立てた。
私は親に尋ねた。「日本で一番えらい人はだ~れ?」
「総理大臣かな~」「じゃあ僕、総理大臣になるーっ!」

2006年。
携帯電話やPCなど当時予想も付かなかったモノが溢れる一方、
ロボットはやっと歩き出したところ。エアカーは見あたらない。
人々の労働は楽にはならず、世間は凄惨な事件のニュースで溢れている。
-21世紀は輝いていなかった。。。

希望に満ちていた「あの頃」と、全然輝いていない「今」を
対比させながら、かつてのクラスのヒーローとヒロインを中心に
タイムカプセルを開けてから3日間の様々な出来事から、
様々な重さに耐えながら生きる「今」を浮かび上がらせる。

『「今」は重いけど、つらいけど、一歩一歩、前へ進もうよ。
 「あの頃」想像していたものとはちょっと違うけど、きっとその先に
 「輝き」があるはずだよ。』


重松清独特の語り口による、現代人への応援メッセージ。

最近、落ち込むことばかりだよ、と嘆き気味の方にお勧めかな。

 (^。^)

category: 最近の読書

thread: ブックレビュー - janre: 本・雑誌

浅田次郎:『蒼穹の昴』 

「感動の嵐」というキャッチフレーズは良く聞くが、最近年のせいだろうか、
本当に感動するということは少なくなってしまった。
 (感覚が鈍ってきたのかな??)


浅田次郎著 『蒼穹の昴(1)~(4)』 講談社文庫

   
     (これまた撮影前に貸してしまって写真なしですんまそん)


『汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう―
 -中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、
 科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。
 都で袂を分かち、
 それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。
 万人の魂をうつべストセラー大作。』

   (「BOOK」データベースより)

 素直に感動しました。電車の中で何度も一人涙ぐんでいました。
   ( 電車の中で泣いてるおじさんって変だよね~ (^_^; ) 

浅田次郎という人は映画化された
『鉄道屋(ぽっぽや)』の方が一般には有名なのであろうか?
もちろん、『鉄道屋』もお勧めだが、
この人の作品はお勧めだらけである。

時代は中国清朝末期。日本は明治の軍拡路線の時代。
始皇帝の栄華ははるか昔。列強の侵略により混乱を極めた清朝。
「悪女」で有名な西太后と
民主化を進めようとした光緒帝との対立が時代背景にある。

そんな「時代」に翻弄されながら、
貧民の子「春児」は宦官となり、幼なじみの「文秀」は科挙登台。
熱き志を持った二人に運命は何と無情なのか。
時代に翻弄されながらも、それぞれの道で果敢に立ち向かう二人。
やがて二人は、方や西太后側近、方や光緒帝の側近に出世していく。
そんな二人を、「戊戌の政変」「日清戦争」という
さらに大きな時代のうねりが飲み込んでいく。。。


この本を読んで、つい最近まで科挙試験があったこと、
そしてその試験の過酷さや、
「宦官」という仕組みがどのようなものであるのか、
そしてこれも清朝末期まであったことなど、
私には初めて知る中国の文化に驚きの連続であった。
改めて中国の歴史の奥深さに感嘆しきりである。
死ぬまでにいつか一度は「紫禁城」をこの目で見てみたいと思った。



志を持った人間は美しい。
例え時代が弄んだとしても、その「美」を消し去ることは出来ない。
そして、美しいからこそ、その人間の言動は人の心を打つのである。


。」 大分鈍ってきてしまったが、もう一度考えてみようか。。。


最近元気がないなーと嘆き気味の方には是非お勧めである。

 春児と伴に思いっきり泣いて下さい。

 (^^)v

category: 最近の読書

thread: オススメの本の紹介 - janre: 本・雑誌

浅田次郎:珍妃の井戸 

先週 『蒼穹の昴』 をご紹介したので、続けて続編のご紹介。


浅田次郎著: 『珍妃の井戸 』 講談社文庫

珍妃の井戸




『列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。
 その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。
 皇帝の寵愛を一身に受けた美しい妃は、何故、誰に殺されたのか?
 犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った、あまりにも切ない真相とは―。
 『蒼穹の昴』に続く感動の中国宮廷ロマン。 』

      (「BOOK」データベースより)


『蒼穹の昴』がすばらしい作品なので、その登場人物に惚れ込んでしまう。
大作なのにあっけない幕切れ。最後の別れを惜しみつつ作品を読み終わる。
少しでも「彼ら」のその後を知りたい、と思うのが人情である。
この本を読めば、また「彼ら」に出合える。何という喜び。

あくまでも、『蒼穹の昴』を楽しんだ人が読む本なのかなと思う。
『蒼穹の昴』を読んだ人は読まないと損する本なのかもしれない。
「中国宮廷ロマン」とか「ミステリー」とか
いろいろな呼び名がついているが、
私は、それぞれの登場人物の「キャラクター」をじっくり味わう外伝、
という印象である。

確かに、他の浅田次郎作品のような、「感動」は無い。
しかし、妃の死に関する関係者の証言が一人一人全く異なるという
謎が謎を呼ぶ展開というのが面白い。
特に各証言者の語り口を絶妙に書き分けていて、
録画を見ているように、鮮やかに人物の情景が現れる。
ここら辺はさすが浅田次郎である。

『蒼穹の昴』に涙した人は必読です。
 (^^)v

category: 最近の読書

thread: 読書 - janre: 小説・文学

石田衣良:4TEEN 

最近お騒がせの娘2号。実は反抗期である。(詳細は割愛するが)反抗的。
14歳とはそういうもの。「不安定な精神構造」の真っ盛りである。

石田衣良著: 『4TEEN』 新潮文庫

    4TEEN


 『東京湾に浮かぶ月島。
  ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。
  ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。
  それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、
  もしかしたら空だって飛べるかもしれない―。
  友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に
  受けとめて成長してゆく
  14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。』

   (「BOOK」データベースより)

ドラマ化された『池袋ウエストゲートパーク』の著者。
2003年の直木賞受賞作である。
さすが東京生まれの東京育ち。
都会の描写が実にきめ細かくおみごとである。

「爽快青春ストーリー」と言い切るにはちょっとほど遠い彼らの日常。
私の頃とは大分様子が違う。
携帯・ネット・コンビニ等で大人社会が身近にさらされている。
しかも場所は大都市東京。
ちょっと目をこらせば、暴力や性が渦巻く都市。

そんな「大都会」の「現代」に生きる中学生は、
なかなかスリリングで誘惑に満ちた世界に生きている。
こんな彼らに「古い規範」を押しつけること自体が不条理なのか。
教育上何が「正しい」のかもう一度考えさせられる。


しかし、根底にあるものは変わらない。
本文中このような一節がある。 (すんません、手元になくて正確ではありません)

 『むかつくから不機嫌な顔をしているのか、
  不機嫌な顔をしているからむかついてくるのか。。。』


友達は勉強より大事だし、「悪いこと」をいろいろしてみたいし、
周囲の「大人」にはいらだつ不満だらけだし、
いくらわめいても将来への不安は消えはしないのである。
だから、ひたすらペダルをこぐ。
自転車ならどこにでも行ける。
もしかしたら、「救い」のある場所にも。。。

現代の思春期の子供たちの様子を学びたい方には
基礎知識としてお勧めかも。
娘2号からは、もっとのんびりとした話も、
もっと凄惨な話も聞こえてきますが。。。

まあ、娘2号もいろいろと大変なんですね。
 (^^)

category: 最近の読書

thread: 読書感想文 - janre: 小説・文学

白石一文:『すぐそばの彼方』 

最近の新聞では政治面が面白い。
総裁戦に向けての政権党内の動き、野党第一党の新党首の言動。
ついつい政治面の細かい記事まで目を通していると
他の頁を読む時間が無くなってしまう。 (^_^;

白石一文著: 『すぐそばの彼方』 角川文庫

   すぐそばの彼方



『次期首相の本命と目される大物代議士を父にもつ柴田龍彦。
  彼は、四年前に起こした不祥事の結果、精神に失調をきたし、
  父の秘書を務めながらも、
  日々の生活費にさえ事欠く不遇な状況にあった。
  父の総裁選出馬を契機に、政界の深部に呑み込まれていく彼は、
  徐々に自分を取り戻し始めるが、
  再生の過程で人生最大の選択を迫られる…。
  一度きりの人生で彼が本当に求めていたものとは果して何だったのか。』

    (「BOOK」データベースより)

この話がそのまま現実とは思わないが、「政権」を巡る闘争や、
「政治家パーティー」「地元選挙区への配慮」など良く耳にする話や
一部の政治家が大局的に日本の将来を案じている点など、
「政界」の中身を記していて興味深く読めた。


舞台背景は政界だが、主題は全く関係の無い部分にある。

主人公は数年前に金銭不祥事を起こした代議士秘書。
代議士は父親であり次期首相候補の大物である。
有能な秘書として将来を嘱望されていた主人公は、この不祥事を機に、
「数時間前の出来事が思い出せない」という精神障害を抱える。
閑職に追いやられた主人公は、ある貧しい女性の暖い支えに出会う。
彼女に支えながら、徐々に精神回復していく主人公。
それは華々しい政界秘書・代議士の世界への回帰へと繋がるのだが。。。


最後の最後まで主人公はもどかしい。
読み進むにつれて、もどかしさが「快感」になっていくから不思議である。
彼を支える彼女が決して聡明ではないのが魅力的。
「男の弱さ」を浮き彫りにしてくれる。


政界の裏の様子を垣間見てみたい方には入門としては参考になるかも。
最近「地位や名誉に固執しすぎるかな?」と
自身に疑問を持たれた方にはお勧めかな。
「男」について考えてみたい人には一つの材料になるかも。
 (^^)

category: 最近の読書

thread: 読んだ本。 - janre: 本・雑誌

灰谷健次郎:『兎の眼』 

新学期もそろそろ1ヶ月がたとうとしている。
新入生特に新小学1年生は少しは学校生活に慣れてきたであろうか?
担任の先生はどんな人だろう?

灰谷健次郎著: 『兎の眼』 角川文庫

兎の眼



『大学を出たばかりの新任教師・小谷芙美先生が受け持ったのは、
 学校では一言も口をきこうとしない一年生・鉄三。
 決して心を開かない鉄三に打ちのめされる小谷先生だったが、
 鉄三の祖父・バクじいさんや同僚の「教員ヤクザ」足立先生、
 そして学校の子どもたちとのふれ合いの中で、
 苦しみながらも鉄三と向き合おうと決意する。
 そして小谷先生は次第に、鉄三の中に隠された可能性の豊かさに
 気付いていくのだった…。
 学校と家庭の荒廃が叫ばれる現在、
 真の教育の意味を改めて問いかける。
 すべての人の魂に、生涯消えない圧倒的な感動を刻みつける、
 灰谷健次郎の代表作。』
   (「BOOK」データベースより)


教育の荒廃が叫ばれて久しい。
不祥事を起こす教員のニュースも目にする。
だが、PTA等で接する先生達は巧拙はあるが、
皆それぞれに一生懸命に子供達のことを考えてくれている。
中学の部活の休日の手当など今時昼食代にもならない程なのに
娘2号の部活の先生は毎週懸命に指導をしてくれている。

新卒の「小谷先生」もそんな先生方に育っていく一人。
うぶな20代の先生がたくましく成長していく姿は頼もしく感じる。

私には「小谷先生」よりも「鉄三」君が非常に魅力的に思えた。
両親はいない。
元W大学卒であるが今は廃棄物整理をやっている
バクじいさんとの二人暮らし。
読み書きは出来ない。会話をしない。
ただ、彼には「大切にしているもの」がある。
バクじいさんはそれを暖かく見守っている。。。

先日娘2号の中学の学級懇談会で「たばこ」が話題に出たそうだ。
先生からこんな話しがあったそうだ。
『本当にたばこを止めさせたいのであれば、
 家庭でも真剣に取り組んで下さい!』

どうも、中途半端な親達に先生方も大分苦労されているようである。

確かに我々の頃と比べていわゆる「熱血漢」は減ったのかもしれない。
ただ、安月給の中で精一杯努力している先生方が
圧倒的に多いと感じる。
最近は教員を目指す学生が減っていると聞く。
「教員の質」を問うのであれば、
まずは報酬体系を検討すべきではないか?
そして、その前に、
まず「家庭の質」を考えていかなければならないのではないか?

そうでなければ、現代の「鉄三」君の将来は明るくならない気がする。

「小学生の推薦書」とか「小学生の親にお勧め」とか
言われる本であるが、実はもっと多様な人が考えるべき問題を
含んでいるような気がする一冊である。

現代のたくさんいるであろう「鉄三」君が
少しでも「幸せな」将来をつかみ取ることを願ってやまない。
 (^^)


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