ましねおじさんのいろいろ

マシーネンクリーガーを応援しているおじさんの日常。

 

灰谷健次郎:『兎の眼』 

新学期もそろそろ1ヶ月がたとうとしている。
新入生特に新小学1年生は少しは学校生活に慣れてきたであろうか?
担任の先生はどんな人だろう?

灰谷健次郎著: 『兎の眼』 角川文庫

兎の眼



『大学を出たばかりの新任教師・小谷芙美先生が受け持ったのは、
 学校では一言も口をきこうとしない一年生・鉄三。
 決して心を開かない鉄三に打ちのめされる小谷先生だったが、
 鉄三の祖父・バクじいさんや同僚の「教員ヤクザ」足立先生、
 そして学校の子どもたちとのふれ合いの中で、
 苦しみながらも鉄三と向き合おうと決意する。
 そして小谷先生は次第に、鉄三の中に隠された可能性の豊かさに
 気付いていくのだった…。
 学校と家庭の荒廃が叫ばれる現在、
 真の教育の意味を改めて問いかける。
 すべての人の魂に、生涯消えない圧倒的な感動を刻みつける、
 灰谷健次郎の代表作。』
   (「BOOK」データベースより)


教育の荒廃が叫ばれて久しい。
不祥事を起こす教員のニュースも目にする。
だが、PTA等で接する先生達は巧拙はあるが、
皆それぞれに一生懸命に子供達のことを考えてくれている。
中学の部活の休日の手当など今時昼食代にもならない程なのに
娘2号の部活の先生は毎週懸命に指導をしてくれている。

新卒の「小谷先生」もそんな先生方に育っていく一人。
うぶな20代の先生がたくましく成長していく姿は頼もしく感じる。

私には「小谷先生」よりも「鉄三」君が非常に魅力的に思えた。
両親はいない。
元W大学卒であるが今は廃棄物整理をやっている
バクじいさんとの二人暮らし。
読み書きは出来ない。会話をしない。
ただ、彼には「大切にしているもの」がある。
バクじいさんはそれを暖かく見守っている。。。

先日娘2号の中学の学級懇談会で「たばこ」が話題に出たそうだ。
先生からこんな話しがあったそうだ。
『本当にたばこを止めさせたいのであれば、
 家庭でも真剣に取り組んで下さい!』

どうも、中途半端な親達に先生方も大分苦労されているようである。

確かに我々の頃と比べていわゆる「熱血漢」は減ったのかもしれない。
ただ、安月給の中で精一杯努力している先生方が
圧倒的に多いと感じる。
最近は教員を目指す学生が減っていると聞く。
「教員の質」を問うのであれば、
まずは報酬体系を検討すべきではないか?
そして、その前に、
まず「家庭の質」を考えていかなければならないのではないか?

そうでなければ、現代の「鉄三」君の将来は明るくならない気がする。

「小学生の推薦書」とか「小学生の親にお勧め」とか
言われる本であるが、実はもっと多様な人が考えるべき問題を
含んでいるような気がする一冊である。

現代のたくさんいるであろう「鉄三」君が
少しでも「幸せな」将来をつかみ取ることを願ってやまない。
 (^^)


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灰谷健次郎

灰谷健次郎灰谷健次郎(はいたにけんじろう、男性、1934年10月31日 - 2006年11月23日)は児童文学作家。兵庫県神戸市生まれ。大阪学芸大学(現・大阪教育大学)学芸学

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2007/01/25 01:51

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